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ジョン・ラームが今月末のスペイン戦に参戦へ 来年の「ライダーカップ」出場にも光明?

ジョン・ラームが母国の大会出場が認められる見通しに(撮影:GettyImages)

スペインの首都・マドリードで開催されるDPワールド(欧州)ツアー「アクシオナ・スペインオープン by マドリード」(9月26日開幕)のエントリーが締め切られた。12日、DPワールドツアーは「ジョン・ラーム(スペイン)は、彼に課されている制裁に不服を申し立て上訴を行ったため、ツアーの規定により今月末のスペインオープンに出場可能となった」と発表した。

ラームはDPワールドツアーが開催されている同週に、無許可でLIVゴルフに出場したことからDPワールドツアーへの出場停止が課されている。罰金を支払うことで停止は解除されるがラームは「罰金は支払わない。制裁は不服」としてツアーに上告。そのため出場停止は“一時解除”され、母国スペインのマドリッドでの大会に出場が可能となった。

今週のLIVゴルフ・シカゴ大会に出場するラームが会場で「罰金は支払わない」と明言。今後ラームの上告は、独立した仲裁委員会によって審理される。

ラームは来年9月、米ニューヨーク州のベスページブラックコースで開催される「ライダーカップ」へ欧州チームのメンバーとして出場を目指している。そのためにはDPワールドツアーのメンバーであることが必要で、メンバーを維持するには今季メジャーを除く4試合の出場が義務づけられている。パリ五輪もカウントされるためラームは11月のシーズン終了までに“3試合”の参戦が必要となる。

LIVゴルフで戦うティレル・ハットン(イングランド)、アドリアン・メロンク(ポーランド)は、実はこの上告によってDPワールドツアーへの出場が認めらてれているという。ラームの審理はこれからだが、見通しは悪くない。

ライダーカップの欧州チームキャプテンを務めるルーク・ドナルド(イングランド)は「ぼくにとってはとても良いニュース。こういう問題に直面することはけっしてうれしくないが、ラームやハットンをチームに入れることができるようになるのはすばらしい」と上告を歓迎した。(文・武川玲子=米国在住)

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