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そろって60台…岩井ツインズは“姉妹の約束実現”へ意欲 「2人で頑張りたい」

最終日に岩井ツインズの競演は見られるか(撮影:福田文平)

<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 2日目◇6日◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇6670ヤード・パー72>

「2人で今年も最終日最終組に入りたいね、という話はしています」

姉の明愛が明かした姉妹の約束が、メジャーの舞台で実現するかもしれない。「68」を出しトータル10アンダーまで伸ばした明愛と、「69」でトータル6アンダーグループに浮上した妹・千怜の岩井姉妹が、上位で週末に向かっていく。

ひとあし先にホールアウトした千怜は、3メートルを沈めた後半の8番、そしてベタピンにつけた9番とあがり連続バーディという締めくくり。「チャンスにはついていました。きのうはパターでチャンスを逃していたので、きょうは食らいつこうと思っていました」。とにかくスコアを落とさないようにという意識も強く、それが実ってボギーフリーという結果もついてきた。

「自分のスコアよりも、あきちゃん(明愛)がすごいなって思ってました」。6アンダーの3位で滑り出した初日の姉のプレーには驚かされた。そして、それは自身の上位進出への刺激にもなる。大事にしているのは「振り切る意識」。それにより「ドライバーが飛ぶようになった」という手応えも得ている。初日の平均飛距離は252.50ヤード。これは今季通じての平均248ヤード(全体21位)を上回る結果だ。

一方、少し遅れてホールアウトした明愛は、5バーディ(1ボギー)という結果にも「この天候(風もあまりなく晴れ)なので、もう少し伸ばせた」と、本人的にはやや悔しい予選ラウンドだった。それでも「自分のゴルフができていた」と、優勝争いを引っ張る位置にいることは変わらない。

『バーディパットの時にチャンスと感じるのは何メートルまで?』と問われると、「10メートルまでは狙える距離」と即答する。この日は後半1番でカラーからの6メートルをねじ込みバーディを奪ったが、これも「狙ってました」。ピン、そしてカップをアグレッシブに狙うスタイルは、メジャー舞台でも変わらない。

昨年5月の「RKB×三井松島レディス」では、姉妹に山下美夢有を加えた史上初の“姉妹プレーオフ”で福岡の地を盛り上げた。さらに同年6月の「ニチレイレディス」では、“姉妹最終日最終組”も実現。もちろんこれも史上初だった。これまで姉妹同組は13度あるが、最終日最終組はこの1度だけ。2度目がメジャー大会となれば、またひとつ記録、そして記憶に残るできごとが増える。

「最終日最終組で一緒に回れれば」(千怜)、「2人で頑張りたい」(明愛)と思いは同じ。新たな快挙達成へ、まずはともに3日目終了時にトップに立つくらいのスコアを目指していく。(文・間宮輝憲)

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