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師匠からの助言でつかんだ復調の兆し 上田桃子が“縁”ある舞台で復活Vへ「毎年ここに来るのが楽しみ」

上田桃子が2アンダー発進(撮影:佐々木啓)

<CAT Ladies 初日◇16日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>

上田桃子が5バーディ・3ボギーの「70」で回り、首位とは2打差の2アンダー・4位タイ発進を決めた。雨風や雷雲接近の影響で一時中断もあるなど、難コンディションのなかスコアをまとめた。

スタートの1番から連続バーディを奪うと、7、9番でもバーディ。8番ではボギーを叩くも、前半4アンダーで折り返した。「中断まではすごく調子がよくて、いい感じでゴルフができていた」と振り返る。

しかし、そこから雷雲が接近してホーンが鳴り、10番のグリーン上で中断。約2時間、プレーの再開を待たされた。「再開の前に、ウォームアップとパターの練習ができなかった。グリーンの速さが分からないし、後半は超難しく感じてしまって。体が全然動かなくなってしまった」。後半は1バーディ・2ボギーとスコアを伸ばすことはできなかった。

現在メルセデス・ランキング50位の上田。前週の「軽井沢72ゴルフ」でショットに違和感を感じ、12日(月)は、辻村明志コーチのもとを訪れた。「ここ最近インパクトゾーン(クラブのフェースがボールに当たっている間)が見えなくなっていると相談したら、スイングが右に流れている、ずれているという指摘を受けた。そこを意識し始めたら、良くなってきた」。師匠のアドバイスが復調へのきっかけになり始めている。

いまから10年前の2014年、節目のツアー10勝目を挙げた“縁”のある今大会。「コースが好きっていうのが一番大きいので、毎年ここにくるのが楽しみ。調子が上がる感覚です」。2年ぶりのツアー17勝目に向けて、ベテランが虎視眈々と狙う。(文・神吉孝昌)

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