• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 岩崎亜久竜は上位圏内で決勝進出へ 頭に残る無念の全英OPの“悲劇”も…「あまり見たくない(笑)」

岩崎亜久竜は上位圏内で決勝進出へ 頭に残る無念の全英OPの“悲劇”も…「あまり見たくない(笑)」

今季初優勝を目指す岩崎亜久竜(撮影:上山敬太)

<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜 2日目◇9日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>

昨年の「日本オープン」を制し、その権利で今年7月末の「全英オープン」に出場した岩崎亜久竜。2日目にまさかの「91」を叩き、無念の予選落ちとなった。日本に帰国し、7月初旬の国内メジャー「日本プロゴルフ選手権」以来の国内ツアーとなっている。

初日から引き続き酷暑のなか行われている今大会は2日目を迎えている。初日を6アンダーの「65」をマークし3位タイ発進、この日は4バーディ・1ボギーの「68」でラウンド。トータル9アンダーで予選ラウンドを終えた。ティショットではフェアウェイを外したのはたったの2回。「フェアウェイが広いのもあるのですけど、だいぶショットも安定してきていい感じだと思います」。パーオンできなかったのは4ホールと徐々に復調の兆しが見えてきている。

前半9ホールは8ホールのパーオンを決めるも、なかなかパットが決まらず、イーブンパーでハーフターン。「(後半に)行くときは伸ばしたいなって気持ちがあった。まずスタートからバーディ取れたので本当によかったです」と10番で1つ伸ばすと、14番から連続バーディを奪取し、上位へ駆け上がった。

今週は全英オープンを終えてから初めての試合。同メジャーの2日目は、ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)の名物でもある“魔のポットバンカー”による負の連鎖が止まらず苦しんだ。「やっぱりポットバンカーがないので、簡単に感じました(笑)」と笑いながら話すも、本音といったところだろう。さらに、同コースはフェアウェイを外すとブッシュが待ち受ける難コース。今週の横浜CCにもところどころあり、「ブッシュを見たらイヤなので、思い出すからあまり見たくないんですけど…」と“悲劇の記憶”が蘇りかける。

この予選ラウンド2日間でフェアウェイを捉えたのは30ホール中24回と、外してもブッシュには入っていない。「ブッシュに入ることなく今のところきているので、あしたからもブッシュとバンカーに気を付けて、…91打たないように頑張りたいです(笑)」。最後は自身が苦しんだ18ホールのスコアを口に出し、冗談交じりに話すも、あすからの残り2日間に気負いせず挑んでいく姿勢を見せた。

今シーズンはこれまで9試合に出場し6度の予選落ちを喫しており、前半戦はなかなか納得のいく成績を残せていなかった。久しぶりに2日間とも上位の位置をキープし、決勝ラウンドに進む。「多分、どんどん伸ばさないと優勝争いができないと思うので、ボギーを打たないように一打一打しっかり考えてプレーしたいと思います」と今季初Vを狙う姿勢を見せた。暑さが体力、集中力を奪うような状況だが、「水分をこまめにとって」と好位置で最終日に進みたい。(文・高木彩音)

関連記事