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“痛恨”を封じ込めた松山英樹 静かに手に入れた銅メダル【舩越園子コラム】

フリートウッド(左)、シェフラーと記念撮影する松山英樹(撮影:GettyImages)

松山英樹が長い腕を生かしてスマホを掲げ、セルフィ―で記念写真を撮る場面を、かつて何度も目にしてきた。

PGAツアーの試合会場で、数名の米国人ギャラリーから記念撮影をせがまれ、松山自身がギャラリーのスマホを全員の頭上に掲げて、パシャっと撮影した場面を目撃したこともあった。

パリ五輪の男子ゴルフで見事、銅メダルを獲得した松山は、金メダルに輝いた米国代表のスコッティ・シェフラー、銀メダルを手に入れた英国代表のトミー・フリートウッドとともに表彰台に立ち、それぞれのメダルを首からかけてもらうと、その後は、松山がスマホを掲げ、3人で記念撮影に興じた。

丸山茂樹ヘッドコーチやチーム松山の仲間たちとも、やっぱり松山がスマホを高々と掲げて、うれしそうに記念撮影。

そんな松山の姿には、衆人環視の下ではあまり見せることがない彼の「素」の笑顔が珍しく満開で、だからこそ、彼の大きな喜びが伝わってきた。

松山が五輪のメダルを手に入れるまでの道程は、決して平坦ではなかった。

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