「パリ五輪」バスケ男子日本代表、ブラジルに善戦も力尽きる 4年後に繋がる「日本バスケの確立」が収穫
河村勇輝(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
8月2日、パリオリンピック男子バスケットボールグループB「日本代表対ブラジル代表」の一戦が行われ、84-102でブラジル代表が勝利した。
勝利すれば準々決勝進出の可能性があった試合となったが、日本は3stクウォーターまで足を止めずプレスをかけ続けたが、終盤に突き放され力尽きた。
この敗戦によりパリオリンピックは3連敗で終幕となった。
八村塁不在も「日本のバスケ」でブラジルを苦しめた
河村勇輝、比江島慎、吉井裕鷹、渡邉雄太、ホーキンソンというスターターで臨んだ日本代表は、河村勇輝とホーキンソンの連携で得点を重ねる。
しかし、ブラジルも正確なジャンプショットで得点を重ねる。
互角の展開となったが、1stクウォーター後半に起用された富永啓生が連続でスリーポイントを外すとブラジルペースに変わる。
6本中5本成功(83%)という脅威のスリーポイント成功率でブラジルは31-20とリードし2stクウォーターに入る。
2stクウォーターは日本代表の粘り強い守備がハマり点差が縮まる。
3点差まで詰め寄った日本だが、ブラジルのスリーポイントは変わらず決まり続ける。
ブラジルは91%のスリーポイント成功率で日本代表を引き離す。
結局13本中11本の85%というスリーポイント成功率となり、55-44のブラジルリードでハーフタイムを迎える。
3stクウォーターも粘り強い守備を継続する日本代表は、徐々に点差を縮めていく。
ホーキンソンや河村の連続スリーポイントなどで4点差まで詰め寄り最終クウォーターに突入する。
運命の最終クウォーターは、インサイドの強さを見せたブラジルが日本を突き放す。
「八村塁がいれば」と思わせる展開となり、徐々に点差をつけられる。
日本は終盤に富永を投入しスリーポイントで点差を詰めようとするが、逆に点差を広げられ、84対102でブラジルが勝利した。
パリオリンピックは3連敗となったが、「日本のバスケ」は確立できたといえる
高さや身体能力で劣る日本が世界の強豪と対等に戦っていくためには、このパリオリンピックのような足を止めずにプレッシャーをかけ続ける戦い方がベストだ。
渡邊雄太や八村塁、ホーキンソンも4年後も日本代表としてプレー可能な年齢であり、河村勇輝は4年間でさらに絶対的なPGへと成長しているはずだ。
彼らに並ぶ選手が複数人現れパリオリンピックはのようなバスケットが継続できるならば、オリンピック連続出場や本番での勝利も可能であるといえるだろう。
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