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「超安全に、ストイックに」R・マキロイが首位発進 5年連続で本大会トップ10のワケ

マキロイの全米攻略法は?(撮影:GettyImages)

<全米オープン 初日◇13日◇パインハースト・リゾートNo.2(米ノースカロライナ州)◇7548ヤード・パー70>

10年ぶりのメジャー制覇に向け、最高のスタートを切った。2011年大会覇者のローリー・マキロイ(北アイルランド)がボギーフリーの5バーディで回り、5アンダー・首位タイに立った。

1番スタートの前半で2バーディを奪うと、後半に入っても好調をキープ。折り返し直後の10番、終盤の16番と18番でバーディを重ね、パトリック・キャントレー(米国)と並びリーダーボードのトップに名を連ねた。

「グリーンの真ん中に打って、チャンスをつくることを心がけた。3ホールを除いてグリーンを捉えることができたのが良かったと思う」。グリーンの傾斜、グリーン周りのアプローチが最大の警戒ポイントとなっているこのコースで、パーオン15回。外した3回もチップインが1回に寄せワンが2回。完ぺきなラウンドを満足げに振り返る。

午後のラウンドで、グリーンも徐々に硬さが増していった。そのなかで、これだけグリーンオンさせることができたのには理由がある。「ラッキーだった。きょうはフルショットの距離が残った。ピッタリの日もあれば、合わない日もある。きょうはいい距離が残った」。スピンが最も効くショットで難コース攻略に成功した。

好スタートにはもう一つ理由がある。昨年大会は2位、一昨年は5位タイ。2019年以降、一度もトップ10を外していないのが今大会のマキロイ。「11年はちょっと様子が違った」と、ウェットなコンディションでスコアの伸ばしあいとなったが、「19年からこの大会への考え方を変えたんだ。もっと受け入れようと」。全米オープンと言えば、世界一過酷な戦いと呼ばれるほどの難しさを誇る。そこでの戦いを見直し、コースとの対話を多めにすることで、結果を残してきた。

そしてこのパインハーストは幼少期の記憶も呼び起こす。「グリーンは少し違うけど、小さい頃プレーしていたリンクスのようなコース。こういうコースは好きなんだ」。北アイルランドの地で学んだ技術を存分に生かせるのがこのコースというわけだ。「超安全に、ストイックに」。これが今大会の合い言葉。初日の成功体験が、最終日までトップを守る手助けとなる。

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