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自画自賛の“3バウンスバック” 金田久美子が狙う史上初の快挙と雪辱

今季初のトップ10で決勝を迎える金田久美子(撮影:福田文平)

<宮里藍 サントリーレディス 2日目◇7日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇ 6545ヤード・パー72>

5バーディ・3ボギーの「70」で回り、10位からトータル5アンダー・6位タイに浮上した金田久美子が胸を張って自己申告した。「ボギーは打ったけど、そのあとに全部バーディを取りました。そこが一番良かったところです」。ボギーかそれよりも悪いスコアとした直後のホールで、バーディかそれより良いスコアで上がるバウンスバックを3度決めた。

8番パー4は残り107ヤードの2打目をピンそば70センチ、10番パー4は残り170ヤードを5番ユーティリティで1メートル、17番パー5は残り85ヤードの3打目をピンそば1メートルと、いずれもショットがピンに絡んだ。悪い流れを断ち切る納得のバーディ。「こんなの久しぶりかも」と大勢のメディアに囲まれた34歳のベテランは、自ら報告せずにはいられなかった。

QTランク50位で臨む今季は主催者推薦などもフル活用し、前週まで11試合に出場した。今大会も3日の主催者推薦選考会(マンデートーナメント)をトップタイで通過し、本戦に進んだ。最終的には3人の欠場者が出たことで、現地ウェイティングで繰り上げ出場ができた。

「最初は損したなと思ったけど…」。主催者推薦で出場できるのは年間で最大8試合。貴重なカードを1枚切ったことに残念そうだったが、「マンデーからいいゴルフができていた。きょうはマンデーのときと同じようなミスもあって、どういうときに自分が苦手と思うのかも分かった。ただのミスじゃない。ちょっと練習したいなぁと思いました」と向上心も大いに刺激された。

首位とは2打差。今季初の優勝争いに気持ちも高まる。「久しぶりにギリギリじゃない予選通過。上を目指して頑張ります」。暫定リランキングは23位。第1回リランキングが実施される2週後の「アース・モンダミン杯」からの出場にも当確ランプをつけている。

2022年にはツアー史上最長の11年189日ぶりブランクVで2勝目を挙げた。今回はツアー初となるマンデーからの優勝で3勝目を飾るという、最高のシナリオを描く。13年大会では単独首位で最終日を出て、V逸の2位に終わった。号泣した11年前の借りも返すときだ。(文・臼杵孝志)

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