平田憲聖は「プラン」以上のゴルフで『61』 要因は信頼できる“武器”
<関西オープン 2日目◇17日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6869ヤード・パー70>
平田憲聖が9バーディ・ボギーなしで大会記録タイとなる「61」をマーク。トータル9アンダー・暫定首位にジャンプアップした。
「(きのうほど)あまり風がなかったので、コースに対しても楽にプレーできました」。初日は風速5~6メートルほど吹いていた風だが、きょうは3メートルほどだった。好調なショットを生かすことができ、「ティショットとかセカンドで、あまり大きなミスをすることがなかった」と自身のベストスコアも更新となった一日を振り返る。
インコースからのスタートだった平田は「インは比較的伸ばしやすいと思うので、きょうのプランとしてはインでしっかり伸ばして、アウトで耐えられたら」と戦略を立てていた。前半を上がってみれば、自身の予想を上回るハーフ『30』。「(後半の)アウトも安全にというよりはかなり攻めて、スコアを伸ばせたら」と攻撃的姿勢を緩めることはなかった。
アウトコースはパー5がなく、7つのパー4のうち6つが400ヤードを越えている。いかにボギーを叩かずにパーで耐えるかが重要となるのだが、平田は3バーディを奪取した。ワンオンが狙える8番パー4(346)ではピンチも訪れたが、そこをパーでしのげたのが大きい。
向かい風が吹くなか「近くまで持っていきたい」とドライバーで打ったティショットはバンカー手前のラフへ。そこから「奥に外すのは嫌だな」と思って打ったアプローチは目の前のガードバンカーに入り、“目玉”となった。そこから出すことはできたが、ピンまで10メートルの距離が残った。これが「本当にラッキーなことに」チップインでパーセーブ。ピンチをしのいで、ボギーフリーで回りきることができた。
好スコアの要因にパターとドライバーを挙げる。平田は2週前の「中日クラウンズ」からパターをオデッセイの『AI-ONE TRI-BEAM 2-BALL CS』に新調。オリジナルでパターの上部分にアライメントラインを入れている。「ショートパットがすごく安定するので、ちょっと嫌な距離が残ってもプレッシャーはなくなりましたね」と開催前の練習日に話していた。きょうのパット数は『21』と効果はてきめんだ。
ドライバーはアンバサダー契約をしているミズノの『ST-X』を使用。「芯を外しても大きなミスになりづらいし、自分が思った通りのミス球が出てくれるので、コースでも攻めやすい。ボールが一辺倒で打感も音もいいです」とドッグレッグが多いコースレイアウトだが、予想外の打球が出ないドライバーのおかげで安心して攻めに行ける。
信頼できる武器とともに、あすのムービングデーも果敢に攻撃をしかけていく。(文・高木彩音)
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