北朝鮮戦の中止が遠藤航や久保建英に及ぼす影響、連戦の疲れを癒す機会と捉えることも
遠藤航(写真:ロイター/アフロ)
3月22日、日本サッカー協会は26日に行われる予定だったW杯2次予選の北朝鮮戦が中止になったと発表した。
これにより日本代表は解散となり、日本や欧州でプレーする選手たちは所属クラブへ帰還することとなる。
延期か没収試合かは未決定
試合が行われる数日前に試合が中止となる前代未聞の事態となったが、現段階では延期なのか没収試合となるのかは未決定となっている。
次回のW杯2次予選は6月となっているが、6月6日にミャンマー戦、同11日にシリア戦が行われるため、スケジュールを考慮すれば没収試合と判断される可能性は高い。
もしも没収試合(日本代表の不戦勝)となれば、その時点で最終予選進出が決まることとなる。
やや不完全燃焼気味ではあるが、ラフプレーの多い北朝鮮との試合がなくなることで怪我のリスクを負う必要がなくなった。
遠藤航や久保建英などにとってはポジティブな出来事と捉えることもできる
日本で行われた北朝鮮戦の課題を第2戦で改善できなかったことを考えれば、中止という決定はチームにとって非常に非常に痛い。
しかし、選手個人(とりわけ欧州のクラブで主力としてプレーしている選手)にとってはポジティブな出来事だと捉えることもできる。
遠藤航や久保建英などは、ハイレベルな試合を何試合もこなしており明らかにコンディションは万全とはいえない。
長距離移動の疲れや時差ボケなどは当然あるはずだが、早期にチームに帰還でき、直接的な体への負担が増すことを避けられた事実はとても大きいはずだ。
特に遠藤航は、リヴァプールがELとプレミアリーグで優勝を狙えるため、このタイミングでコンディションを回復できるのは非常にありがたいだろう。
激しい試合になると予想されていた26日の北朝鮮戦に出場しリヴァプールに帰還する状況と比べれば、コンディションには大きな違いが出る。
遠藤はすでにリヴァプールにおいて欠かせない戦力となっているだけに、クロップ監督も心の中でガッツポーズしているかもしれない。
リヴァプールの次戦は3月31日のブライトン戦となる。
21日に日本で行われた北朝鮮戦から中9日となるため、コンディションの良い遠藤が見られそうだ。
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