3連続バーディ締めで劇的逆転 ハナ・グリーンが“新婚V”「火曜日にお祝いしよう」
<HSBC女子世界選手権 最終日◇3日◇セントーサGC(シンガポール)◇6775ヤード・パー72>
セリーヌ・ビュティエ(フランス)とトータル12アンダーで並んで迎えた最終18番。左9メートルのウィニングパットはスライスラインを描き、そのままカップに吸い込まれた。上がり3連続バーディ。劇的な逆転優勝だ。
単独首位に立つ古江彩佳との2打差を追い、最終組でスタート。前半で2バーディを奪い、トップに並んで折り返した。だが、後半に入るとビュティエがチャージ。残り3ホールの時点で、ビュティエとは2打差がついていた。
そしてドラマが生まれる。ティイングエリアが前に出ている16番パー5で2オンに成功して2パットのバーディ。17番パー3では5メートルのバーディパットをカップ真ん中から決めた。「1打差で勝つためには、少なくとも最後にバーディが必要だと思った」。そしてその“予言”を現実のものにした。
初めて出場した2021年大会では「もう少しで優勝できる」ところから17番、18番で3パットボギーを喫して、そのチャンスを逃した。苦笑いしながら思い出す辛い記憶だが、それは今年、歓喜で塗り替えられた。オーストラリア勢としては11年を制したカリー・ウェブ以来、2人目となった。
実は、4日間を通してのフェアウェイキープ率は56ホール中28回で最下位だった。それでもアンジュレーションに富んだグリーンを「広く使って」、さらにパッティングを「自信を持って」打ち続けた。最終日はフェアウェイキープが8回に対して、パーオンは16回。パット数が29回というところを見ても、そのアグレッシブさは明らかだ。
プライベートでは今年1月に、プロゴルファーのジャリッド・フェルトン(オーストラリア)と結婚をした。8年の交際を経てのゴールインだ。ジャリッドは今週、アジアンツアーの「ニュージーランドオープン」に出場。「2人同時にスケジュールを組むのは難しいし、彼とは3~4週間会っていない。でも、火曜日に会えるからお祝いしよう」。ミセス初優勝を直接報告するのが楽しみだ。
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