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ペブルビーチで“約束のV” ウィンダム・クラークが3勝目「まるで竜巻のような一日」

ウィンダム・クラークがペブルビーチの歴史に名を刻んだ(撮影:GettyImages)

<AT&Tペブルビーチ・プロアマ 最終日◇4日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6972ヤード・パー72>

第3ラウンドで大会新記録の「60」をマークし、1打リードでトップに立っていたウィンダム・クラーク(米国)は「前夜はあまりよく眠れなかった」という。

午前9時半過ぎには最終ラウンドが月曜日に持ち越されることが決定した。だが、それから半日後の午後6時過ぎ、ペブルビーチ周辺のモントレー郡全域が暴風雨の影響を受けて停電も多発。最終的には月曜の開催も困難と判断されて、最終ラウンドの中止が決まった。54ホール短縮競技となり、トップに立っていたクラークがツアー3勝目を挙げた。

早朝に起きたクラークはゆっくりと朝食をとって、映画を見て、それから近所に散歩へ出かけたという。「倒木があって、本当に危険だと思った。それから家に戻って、友人とピンポンを1時間ほどした。試合のことを考えないようにしていたが、なかなか難しかった。そうしているうちに(中止を告げる)電話がきた。ぼくの気持ちはだんだんと興奮し始めたんだ」。

午後7時15分からはリモートでの優勝会見が行われ「まるで竜巻のような一日だった」と喜びを語った。

クラークとキャディのジョン・エリス氏にとって、ペブルビーチは特別な場所だ。エリスはカリフォルニア州のサンノゼ出身。このペブルビーチで勝つことが夢だった。「だからぼくはジョンにここで勝とうと約束をした」。

「まさか54ホールで勝つとは思っていなかったけれど、これで約束が果たせた」と話すと「今夜はペブルビーチのホテルにある有名なバー“タップルーム”で、仲間とペブルビーチの勝利の祝杯を挙げるよ」と笑った。(文・武川玲子=米国在住)

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