話題の女子高生プロ 清本美波のお手本スイングは「身長が同じくらい」の女王2人
2023年のプロテストでトップ合格を果たした話題の女子高生プロ、清本美波(誉高3年)。昨日行われたテーラーメイド新製品発表会では、契約プロとして『Qi10』の魅力を発信した。11日に発売されたゴルフ雑誌ALBA884号では、ルーキーシーズンを迎える清本が新春インタビューに答えている。その一部を紹介しよう。
コーチは今も父親の宗健さん1人。親子仲は非常にいいそうで、宗健さんとは、音楽の好み(ヒップホップ)も同じ。車での移動中に一緒に聴くこともある。「ヒップホップは練習中などにも聞いて気分を上げています」。
また、同様に宗健さんがコーチを務める中学3年生の弟、貴秀君は、23年の「全国中学校選手権」で優勝。中学1年生になる次男の増人君も将来有望とか。とはいえ清本親子にとっての本当の勝負はこれからだ。目標とする理想のスイングは、20-21年シーズンのメルセデス・ランキング女王、古江彩佳だという。
「身長が同じくらいで、父と一緒に古江さんのスイング動画を見て、研究しています。どの番手でも正確なショットを打つ点は本当にすごいと思います。父からは『古江さんを見習え』と常に言われていますね」
清本も古江も153センチと身長は大きくない。具体的に真似したいところは「インパクトの右ヒジ」。古江は右ヒジが曲がったままインパクトする。「私は伸びちゃうのでそれを参考にしています」。さらには、22、23年シーズンと2年連続で年間女王に輝いた、150センチの山下美夢有も「同じ身長くらいなので」とお手本にしている。
正確なショットを持ち味とする女王2人のスイングを見習いつつ、清本はドライバーの飛距離アップを目指している。「今は、230ヤードですが、平均250ヤードに伸ばしたい」。
将来については、まだ考え中。「特にないですが、タイガー・ウッズ選手のように、みんなから愛される選手になりたいです」。実は生タイガーを見たことがあるという。19年の「ZOZOチャンピオンシップ」出場のためにやってきたとき、チラ見した。「その瞬間、鳥肌が立つくらいオーラを感じました。自分を持っている感じがして、堂々としていて。あんな風になれたらなって」。
今年はステップ・アップ・ツアーからのスタート。タイガーに辿り着くまでは長い道のりだが、その一歩を踏み出したことに喜びを感じながら、清本らしいプレーを披露してもらいたい。
■清本美波
きよもと・みなみ/ 2005年生まれ、愛知県出身。23年プロテストでは、2位に5打差の通算17アンダーでトップ合格を果たした。正確なショットとパットに定評あり。特に、90 ~110ヤードのPWに自信を持つ
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