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ミスから立ち直れないのはメンタルスキルが低いだけ!ミスを一瞬で忘れるトレーニングがあった【“こころ”で芯喰い】

ミスをするたびにポケットのマーカーを逆サイドに移し、「次のショットのことを考える」と唱えよう。ポケットのマーカーがなくなったら、今度は逆に移す。この訓練を繰り返せば、ミスをすぐに忘れられるようになる  イラスト/タカセマサヒロ

ミスショットをしたとき、皆さんはどんな態度を取っていますか? ほとんどのゴルファーが、「いったいオレは何をやっているんだ」とか、「ゴルフの才能がないのかもしれない」といったようにネガティブな言葉を口にしているのではないでしょうか。

残念ながらこのネガティブな気持ちが次のショットにも影響し、皆さんのゴルフを狂わせる原因になります。「すぐに気持ちを切り替えろ」というアドバイスを耳にしたことがあると思いますが、ミスをしてもすぐにそれを忘れ、前向きな気持ちで次のショットに向かうことが大事です。

 「そう言われてもそんなに簡単に気持ちを切り替えられない」という人もいると思いますが、それはメンタルスキルが低いから。そういう人は、メンタルスキルを上げるトレーニングをやるようにしましょう。今回は、トレーニングの中でも簡単にできて大きな効果が期待できるメニューを紹介します。

まずスタート前に、右か左のポケットにグリーンマーカーを5~6個入れておきます。そしてミスをしたら、そのうちの1個を取り出し逆サイドのポケットに移します。さらに、マーカーを移した瞬間、 「次のショットを考える」と唱えます。これをミスするたびにやる。言葉を口に出す必要はありませんが、マーカーを移すたび自己暗示をかけるよう唱えてください。

これを繰り返していれば、そのうちにマーカーを移動したら暗示をかけなくても次のことを考えられるようになります。もちろん、ミスをした自分を責めるようなこともなくなります。

このスキルを早く身に付けたい人は、ラウンドのときだけでなく、ショット練習のときからやるのもいいでしょう。メンタルスキルがアップすれば、自然とスコアも良くなりますよ。

児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』840号より抜粋

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