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馬場咲希はグリーンで大苦戦も“合格圏発進” 4つあるパー5を完全制圧「マネジメントはしっかりできた」

馬場咲希は出入りの激しいゴルフも、3アンダーにまとめ初日を終えた(撮影:福田文平)

<JLPGA 最終プロテスト 初日◇31日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6419ヤード・パー72>

8バーディ・5ボギー。アマチュア馬場咲希(代々木高)にとって、初めてのプロテストは“荒波”のなかの船出になった。「パターで悩んだ一日でした。ボギーの内容がほとんど3パットで」。出入りが激しくなった原因については、グリーン上に求めた。

この日のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は穏やかな天候で、グリーンも軟らかく、重たい状況だった。アンダーパーが49人いたことを見ても、し烈な伸ばしあいだったことが伝わってくる。そのなかで4つあるパー5は、すべてバーディを奪って完全制圧。最終18番は豪快に2オンを成功させ決めたものだが、その他は2番は3打目が95ヤード、6番は103ヤードなど、しっかりセカンドショットを100ヤード前後に落としてそこからの勝負を制したものだった。ショットの状態は良好といえる。

それだけに「タッチを合わせられなかった。まだ対応しきれていないところはあった」というパットが余計にもったいなくも感じる。「落とした分、バーディが獲れてよかった」とも言うが、ラウンド後にはしっかりと時間を割いて練習グリーンで入念にボールを転がし、その調整を急ぐ姿も見かけることができた。

「ドキドキはしていました」。初めてのプロテストは、緊張感を持ちながらのラウンドになった。そのうえグリーン上で苦しんだ一日だったが、しっかりと3アンダーにまとめた地力はさすが。11位タイ発進と、20位タイまでに設定された合格ライン内でもきっちり滑り出すことができた。

今月20日まで、フロリダ州で来季の米国ツアー出場権をかけた2次予選会に参加。そこでも優勝ではなく40位タイ以上という、順位を意識する4日間を過ごした。初のQTは、「一打一打プレッシャーがかかる」ものだったが、その緊張感とはまた異なる、独特な雰囲気が日本のプロテストにはあるという。

「風が吹いていないときのマネジメントはしっかりできていた。あとはパット次第」。この後も伸ばしあいの展開になることも予想される。そのなかで、まずはパッティングを調整し、さらにバーディ奪取を加速していきたい。(文・間宮輝憲)

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