最高の一瞬『トップ選手の水の動き_水泳』
これも水しぶきが出てくるところを撮った1枚ですが、フランスの21歳のレオン・マルシャンという選手です。今回の世界水泳では、男子400m個人メドレーで世界新記録を出し、来年のパリオリンピックの目玉になるでしょう。
これはバタフライのシーンですが、何か、エリマキトカゲというか、怪獣というか。背びれのように肩から背中に水が乗っかって、水と一緒に水面から出てくるんですね。
昔の調子のいいときの北島康介選手も、こんな感じだった記憶があります。素人目線ではありますが、トップ選手、強い選手はこういう水の動きになるのかなと思ったりします。
バタフライだと、意外と顔の前で水しぶきがいっぱいになってしまう選手もいるんですが、マルシャン選手はちゃんと顔も出て、撮りやすいんですよね。背泳ぎの入江陵介選手もそうなんですが、水と喧嘩していない感じとでも言うんでしょうか。
撮りやすい上に、この両肩に水の塊を乗っけて泳いでる姿が面白かった。来年楽しみな選手です。
▼岸本勉(きしもと・つとむ)
1969年生まれ、東京都出身。
10年余りスタッフフォトグラファーとして様々な国内外のスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。良くも悪くも人の記憶に残る写真を撮ることを心がけている。オリンピックは夏季冬季合わせて14大会、FIFAワールドカップは7大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。2015年FINA世界水泳選手権カザン大会より、オフィシャルFINAフォトグラファーを担当。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)
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