19歳にして櫻井心那は海外メジャーに初出場。「AIG女子オープン」（全英）に乗り込むと、4日間を戦い抜いてトータル5オーバーの50位タイで終えた。帰国して3試合目には、国内ツアーで3勝目を飾り、さらなる活躍にも期待がかかる。海外の地で何を感じ、そこからどのように成長していくのか。単独インタビューからその素顔を紐解いていく。
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Q：全英はどのような大会でしたか？
めちゃくちゃ1週間が楽しくて、濃ゆかったです。密度があって、『行ってよかったな』という大会でした。刺激もたくさん受けて、ひとことでいえば、楽しかったです。
Q：開幕1週間前に出場が決まったようですが…
「北海道meijiカップ」のプロアマの最中に出られるらしいと聞いて、最初は『え!?』とびっくりしました。全然考えていなくて、出られるとも思っていなかったので。『来週だよね？ 行けるのかな？』と思って、スケジュールに少し迷ったけれど、出られるなら出たいと。それで『出ます』と言いました。そこからはマネージャーさんにお任せしたりして…（笑）。
Q：全英対策のウェアにも苦労したけど聞きました
北海道の大会を終わってそのまま全英に向かうのですが、そのとき長袖を全然持ってきていなかった。アンパスィさんにいろいろ準備してもらって、送っていただきました。秋服を先取りです（笑）。実は、半袖よりも長袖のほうがなんか好きなんです。長袖のほうが可愛くないですか？（笑）。
Q：写真や映像で見ていましたが、どれも可愛かったです！
そうですよね。ありがとうございます！（笑）。
Q：初海外メジャーの雰囲気はいかがでしたか？
海外メジャーって大きい大会じゃないですか。でも、大きい大会っていう感じがしなくて、日本のトーナメントのように、普通の気持ちで入ることができました。あまり気負わなかったし、急に出場が決まったからっていうのもあったと思いますが、緊張はしなかったんです。
Q：もともと緊張しないタイプなのでしょうか？
優勝争いとか最終日はちょっとだけ緊張するけれど、そんなに毎回はしないですね。逆に緊張したほうがいいのかなって思うくらい、自分はもっと緊張した方がいいと思います（笑）。
Q：どうして緊張しないのでしょうか？
徐々に試合に慣れてきたのかもしれません。今年の開幕戦は結構緊張しました。
Q：下部ツアーが主戦場だった昨年は、レギュラーに出場したときに緊張するとおっしゃっていました
あの時は、たぶん緊張していましたね。ステップが主戦場だったので、『レギュラーツアーはすごい場所。めっちゃうまい人たちがいっぱいいて、すごい難しい』というイメージでいっぱいだったので、緊張していたと思います。
Q：でも海外メジャーは緊張しないんですね（笑）
もちろん知っている選手もいますが、日本の選手はどの大会で勝って何勝して、というのを知っている。でも、海外の選手はあまりわからないというか（笑）。みなさん上手いのはもちろん分かるけど、すごい人なんだな～みたいな感じです（笑）。
Q：そんななかで、4日間を戦いましたね。一番得たモノはなんでしょうか？
みんな体幹が太くて、軸がブレないと思いました。あとはボールが強くて、直進性がありました。決勝ラウンドはかなり風が強かったですが、そのなかでみんな低い球を打てているし、日本ではあまり見られない球でした。アイアンの音もきれいで、乾いた音でした。球の威力が強くて、それを目の前で見て、自分には足りない部分だと思いました。
Q：今回出てみて海外メジャーへの気持ちは強くなりましたか？
機会があれば、何回でも挑戦したいです。今回出られて、『こういう大会で優勝したい、できる選手になろう』と心から思いました。目標が明確になったというか、こういうところで通用する選手になりたいと思いました。
Q：来年の全英はセント・アンドリュースですね
聖地ですね。聖地巡礼に行かなきゃなと思います（笑）。今回のコースは周りに全英っぽくないとも言われたので、セント・アンドリュースでさらに全英を楽しめるように頑張りたいです。
Q：ほかのメジャー大会はいかがでしょうか？
もちろん全米とかエビアンとか…。そういう大会にチャレンジできるように、どんどん世界ランキングを上げていきたいですね。
■櫻井心那（さくらい・ここな）/2004年2月13日生まれ、長崎県出身。長崎日大高3年時の21年6月にプロテスト一発合格。ルーキーイヤーは下部ステップ・アップ・ツアーが主戦場となったが、史上最多の年間5勝を挙げて賞金女王タイトルを獲得。23年7月「資生堂レディス」でレギュラー初優勝を飾った。「ゴルフ5レディス」で3勝目を挙げ、史上3人目となる10代3勝を達成。平均250ヤード超えのドライバーショットが武器。ニトリ所属
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