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中島啓太、蝉川泰果に続け! 日大4年・出利葉太一郎がツアー史上7人目のアマチュアVへ

日大ゴルフ部で副キャプテンを務める出利葉太一郎(撮影:ALBA)

<フジサンケイクラシック 事前情報◇30日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
 
28日に行われたマンデートーナメント(主催者推薦選考会)を2アンダーでトップ通過を果たしたアマチュアの出利葉太一郎(いでりは・たいちろう)。日大4年でJGAナショナルチームのメンバーでもある22歳は、名門・富士桜で今年初のレギュラーツアーに出場する。

マンデートーナメントでのプレーは、グリーン上で苦労したようで「先週出場した日本学生選手権(鳥取県・大山GC)では重たいグリーンでパターを打っていて、今週はすごく速くて硬いグリーンで困惑した。前半は守りにいくじゃないですけど、しっかりとインパクトができていなかった。でも後半はしっかりインパクトをしようと心がけけると、吹っ切れていいプレーができました」と振り返る。
 
2021年大会では予選落ちした出利葉。コースの印象を聞いてみると「グリーン周りのラフは本当に難しくて、ロストボールになるのではないかというぐらい深いです。基本入れたくないし、入れないようなマネジメントをしていないとダメなのかなと思います」と警戒を強める。
 
そんな出利葉の武器は、身長180cm・体重87kgと恵まれた体格を生かしたドライバーショット。飛距離はキャリーで295ヤードとプロと競っても引けを取らないが「飛距離を求めているわけではなくて、どっちかというと、その幅に打ちたいというのが大きい。トレーニングだったり、打ち方だったり、いろいろな面が積み重なって、結果的に飛距離が出ている。飛距離が自慢ということではない」と冷静に語る。
 
出利葉の1学年上である中島啓太、蝉川泰果がアマチュアでツアーVを果たし、日大の同期でゴルフ部のキャプテンを務める杉浦悠太はレギュラーツアーで優勝争いを演じるなど同世代の活躍が目立つ。その中でも中島は、21年の「日本アマチュアゴルフ選手権」で一緒にプレーして以来、アドバイスをもらうなど親密に連絡を取り合う仲。受け答えや振る舞いを含めて、出利葉が目標とする選手だ。
 
「もちろん焦る気持ちはあるのですけど、いろんなことにチャレンジをして、自分の形を作っている段階なので、いつか結果は出てくると思う。アマチュアで優勝をしている選手がお手本のようにいるので、僕もそれに続きたい」。中島啓太、蝉川泰果に続くツアー史上7人目のアマチュアVを目指す。(文・神吉孝昌)

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