9月22日、スペイン、アンダルシアのフィンカコルテシンで開幕する2年に一度の「ソルハイムカップ」。28日に米国チームの12名が決定した。
世界ランキングで最後の二人に滑り込んだのは、5月にプロ転向したばかりのローズ・チャン、レクシー・トンプソン。2年間のソルハイムカップポイントで選出された世界ランキング1位のリリア・ブ、同2位のネリー・コルダ、「全米女子オープン」覇者のアリセン・コープス、前週、カナダで初優勝を遂げたメーガン・カン、ジェニファー・カプチョ、ダニエル・カン、アンドレア・リーの7名に加わり9選手が確定した。その上で主将を務めるステイシー・ルイスが“キャプテンピック”で選んだのはアリー・ユーイング、シャイアン・ナイト、エンジェル・インの3選手。
「ここ数日は最後の選手を選ぶのが本当に大変だった。アリー、シャイアン、エンジェルがチーム入りしたことはとても誇りに思っている」とルイス主将、「この1年半は米国選手のいろいろなことを知ることができた。スペインで素晴らしい戦いができる」とコメントを発表した。
トンプソンは6度目の出場でダニエル・カンは4度目、コルダ、ユーイング、メーガン・カン、インは3度目のチーム入り、そしてチャン、コーパス、ナイト、リー、ブはルーキーとなる。
チャンは5月にプロ転向したばかり。プロデビュー戦の「ミズホ・アメリカズオープン」でツアー初勝利を飾った20歳は「まだプロになったばかりでまさかこんなにすぐソルハイムカップに出られるなんて考えてもいなかった」と話す。「ジュニア・ソルハイムカップに2度出場したが、その経験が生かせれば」と興奮する。
2021年に米オハイオ州のインバネス・クラブで開催された前回大会は欧州チームが15−13で勝利。2019年のスコットランド大会も14.5―13.5で欧州チームが制した。米国チームは2017年のアイオワ州のデスモインズGCで勝利し2015年ドイツ大会も16.5―11.5と圧勝を飾った。
今年は主将スーザン・ペターセン（ノルウェー）率いるエビアン選手権を制したセリーヌ・ビュティエ（フランス）、カルロタ・シガンダ（スペイン）ら精鋭12名と戦う。
ソルハイムカップは男子「ライダーカップ」の女子版と言われ、米国チームと欧州チームが2年に1度行われるチーム対抗戦。ゴルフクラブメーカー、ピンの創業者でもあるカーステン・ソルハイム氏の提唱で1990年に第一回を迎え2年に一度、米国、欧州で行われる。ライダーカップ同様に大会は賞金が支給されない。（文・武川玲子＝米国在住）
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