サルエットとは何か? ボールを使って楽しく痩せるエクササイズ

エクササイズに留まらない、サルエットが持つ可能性

今後、サルエットの普及と並行してインストラクター資格を創設する構想もある。インストラクター資格のターゲットは今スクールで指導をしている選手・コーチやメインで別の仕事をしつつ、土日の空いた時間だけ子供にサッカーを教えている指導者だ。さらにはサッカーエクササイズの認知が今後高まり、指導のニーズの場が広がれば、サルエットが選手のセカンドキャリアの受け皿となっていく可能性もあると2人は考えている。

「スタジオやジムは全国どこにでもあると思うので、各地域のサッカー選手やコーチたちに資格を取ってもらい、サルエットのメニューを導入させていくことで、昼間の仕事を作っていきたいです。いい指導者を残すためには、まずは彼らの給料が安定して家庭も持てるっていう環境を作らなきゃならないので、僕たちだけじゃなくて、全国のコーチたちにサッカーに関連した昼間の仕事を持ってほしいですね。お金を生み出せる環境がサッカーにリンクしていくのが一番理想的だと思っています。」(奥谷)

「サッカー選手はその道を極めた人ですから、セカンドキャリアも競技で生きたい気持ちは持っているはずです。自分も好きなサッカーに関わることでお金を稼げていて、結果として子供にとっていい指導ができていると思います。

一般的には軸はサラリーマンで、土日の空いた時間にサッカーのコーチをするという形がほとんどですけど、仕事のストレスや疲れを持ったまま指導するのは子供にもコーチにもよくないと思っていて。でもここで昼間の仕事として彼らにサルエットを落とし込めれば、夢のある子供たちに対し、より情熱を持ってしっかりとサッカーを教えられるようになるんじゃないかと考えています。」(吉川)

現在、サルエットは女性限定で行われている。男性からもやりたいという声は上がっているようだが、運動強度の問題や汗をかいている姿を見せることに抵抗がある女性もいるため、今は絞って開催している。

ただ、今後やり方次第では様々な層に楽しめる形をつくっていけそうだ。

「例えば男女でやるなら婚活イベントみたいな形にしてやるとか、あとは会社の新人研修のレクリエーションにおいてみんなで何かを追いかける一体感を出すためのコミュニケーションツールにするとかでもいいかもしれないですね。

僕たちには、老若男女問わずサッカーの楽しさを広げたいっていう思いが一番にあるので、その軸さえブレなければ、赤ちゃん相手でもお年寄り相手でも何でもやってみたいなって思います。」(吉川)

「海外に行くと言葉が通じなくてもボールがあれば通じるっていうくらい、ボールはコミュニケーションのツールになります。それはサッカーのいいところの一つなので、その楽しさをもっともっと広げたいし、自分たちもその中で成長していけたらいいなと思いますね。」(奥谷)

サルエットには参加者の楽しいダイエットと人との繋がりの創出、コーチや元選手のサッカーに関わる仕事としての活躍の場、サッカーという競技そのものへの興味関心のきっかけづくり、と様々なポジティブな要素が含まれている。今後その活用の幅が広がっていくことに期待したい。

2017年6月10日(土)、11日(日)に開幕戦を迎える、DUARIG Fリーグ2017/2018 第1節に合わせて開催される、アウトドアやフットボールに関する体験や様々な食事が楽しめるイベント「ソトアソビフェスタ」にサルエットの体験ブースが設置されます!

休日のレジャーの1つとして会場に足を運び、フットサル観戦と合わせてサッカーエクササイズを体験してみてはいかがでしょうか?

ソトアソビフェスタ

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