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オーストラリア代表を支えた日本人・今矢直城が語る豪州サッカー事情

ヨーロッパで活躍できる日本人指導者を

ーポステコグルー監督は、Jリーグにどのような印象を抱いているのでしょうか。

彼は2009年から3年間ブリスベン・ロアーを率いていて、国内からかなり評価が高かったのですが、そのチームを上回ったのがJリーグのFC東京でした。

2012年にアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)で対戦して、4-2でFC東京が勝利したんです。そのとき、ポステコグルー監督は日本のサッカーに良い印象を抱いたと思います。

ーマリノスといえば守備的な印象がありますが、スタイルが変わる可能性も十分にあり得るのでしょうか?

変わると思いますし、もちろん僕が監督の意思を伝えていかなければなりません。選手も生き生きとやってくれるでしょうし、観客から見ても「マリノスは変わったな」と言われるようなサッカーを目指しているはずです。

ー最後に、今矢さんご自身の今後の目標と、日本サッカーに貢献していきたいことを教えてください。

子供たちには、まずはサッカーを通して人間的に大きくなって選択肢を増やしてあげたいと思っています。プロサッカー選手を断念したとしても、英語のスキルを活かしたり、一流企業に就職したりと、違った選択肢を持てる人材を育てていく活動をしています。

そして自分が学んだ知識や経験で日本サッカーには必ず貢献したいと思っていますし、どこかのクラブチームで監督をやることも夢の一つではあります。将来的には自分の語学力を活かしてヨーロッパで活躍したいという想いもありますし、それができないのであれば、ヨーロッパで活躍できる指導者を育成したいですね。

プレミアリーグやブンデスリーガで指揮している日本人監督を見てみたいですし、そこに何かしらの還元ができれば嬉しいです。もちろん、自分自身が目指さないと何も説得力がないので、だからこそ今回マリノスの通訳のお仕事を引き受けました。

どんな仕事でも、自分の100パーセントを引き出してくれる仕事が理想だと思います。今の仕事にはそれをすごく感じますし、夢に一歩近づくどころか、一歩以上の加速があるかもしれません。だからこそ、今自分が身を置いている環境を大切にしていきたいです。

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