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【アジアカップ|前日取材】“古巣”インドネシア代表と準々決勝で戦うことになった高橋健介コーチ。「言葉にしづらい感情がある」

3日、AFCフットサルアジアカップの準々決勝を翌日に控える日本代表の高橋健介コーチが取材に応じた。

ベスト4入りを懸けて戦うインドネシアは、2018年から昨年まで高橋コーチが監督として率いていた相手。

近年急速に力をつけるインドネシアはアジアでの4強入りを目指して戦っている。目標まであと一歩と迫る相手を前に、“元監督”として、そして“日本代表スタッフ”として高橋コーチはどんな心境でいるのか。

今は勝つための準備を全部できれば

──準々決勝の相手が昨年まで高橋健介コーチが率いていたインドネシア代表に決まりましたが、率直な気持ちを教えてください。

ここで当たりたくなかったというのと、ここで試合ができるのがうれしいというのと、どちらもあります。なぜかというと、1年前までは、インドネシア代表の監督としてアジアカップでベスト4に入る、そしてW杯に出場するという目標を掲げてやってきました。それを日本代表のスタッフとして打ち破らなければいけない。言葉にしづらい感情があるのが正直なところです。4年間、一緒にやってきた、夢を描いてきた仲間と、アジアカップで戦えるのは運命のようなものを感じます。

──相手はイラン、レバノン、チャイニーズ・タイペイのグループを2位で突破しましたが。

東南アジアはレベルが高いので、そこでの経験がグループステージに関してはしっかり出ていたと思います。年齢的には若いですが、東南アジア予選で活躍した経験がある選手が多くいますし、クラブレベルでもリカルジーニョ(2021年フットサルW杯MVP)というスーパースターが来て盛り上がっています。外国人監督も入ってきて、全体的なベースが上がっている状況なので、初めてグループステージを突破しましたが、そこにいることが当たり前というか、ベスト8に入る力があることを証明したと思います。

──準々決勝で対戦することが決まって、インドネシア代表の選手たちとは言葉を交わしましたか?

というより、同じホテルに泊まっていて、食事会場もすぐ横なので、毎日のように話しています(笑)。コーチングスタッフは、アシスタントコーチやキットマンも含めて一緒なので、「おめでとう」と言いました。

──イラン代表の名選手だったハッシェンザデ監督が後を継いで、何か変わったという印象は?

選手の構成は多少変わっています。僕が率いていた時から合宿には呼んだことがあった、ラージリーストには入っていた選手ばかりですが、14人のメンバーからは少し変わってきているので、次のフェーズに入ろうとしていると思います。また、戦術的にも若干の変更はあるのかなと感じています。

──インドネシアの選手の特徴があれば教えてください。

文化的には、ワンデー大会などで技術を培っている選手が多いので、ゴールに直結するようなプレー選択が多く、そしてスキルも高いです。そこは気をつけなければいけないなと思います。僕自身は各選手がどんな特徴を持っているかは細かく把握していますが、総合的に見ると「速い」というのはあると思います。

──高橋監督が持っている情報はチームには落とし込んでいるのでしょうか?

これから木暮監督からミーティングをする上で、個々の特徴とか、選手同士の関係性でどういったことが起こるかなど、自分が中にいたからわかるものは全部伝えています。明日は勝たなければいけないと思っていますし、勝った後は複雑な感情になるかもしれませんが、今は勝つための準備を全部できればと。

──アジアの勢力図が変わってきているという印象はありましたか?

今までトップで走ってきたイラン、日本、タイ、ウズベキスタンだけじゃなく、それ以外の国も強化して順調にプロセスを歩んでいることはわかっていました。アジアで勝つのは簡単ではなくなっているのは予想していた通りです。

──インドネシアのサポーターはすごく熱狂的ですが、どういった国民性でしょうか。

さまざまな人種がいるので、インドネシア全体としてくくるのは難しいですが、フットボールへの熱は本当に高い国です。今回もグループステージ突破に関してもSNSでは盛り上がっています。国民性としては、カオスに強いというか、“本番発揮度”が強いです。

──先日、サッカー場での暴動で死者が出るという悲しいニュースがありましたが。

インドネシアのフットボール界に関わっていた人間として、哀悼の意を示したいです。明日の試合で勇気を与えられるような試合がお互いにできればと思っています。

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