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【日本女子代表/WEB取材】4年前にフットサルを始めた32歳の得点女王・筏井りさ。「WEリーグにも刺激を受けています。もっと自分のレベルを上げたい」


4月22日から25日まで、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングキャンプを行った日本女子代表。2020年10月以来、6カ月ぶりとなった活動を終えて、監督や選手は何を感じたのか。25日、4日間のトレーニングを終え、今シーズン、さいたまサイコロからバルドラール浦安ラスボニータスへと移籍した昨シーズンの得点女王・筏井りさがオンライン取材に応じた。

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引き続きチャレンジして、みなさんにパワーを送れるように

──前回から半年ぶりのキャンプはどうでしたか?

前回は初招集で、長い期間、代表でプレーしてきたメンバーのなかに入ったので緊張しましたし、戦術理解や自分の持ち味を出すところなど、慣れない環境でした。今回、半年ぶりに2回目の招集だったので、1回目からステップアップしてチャレンジしたいと思っていました。新メンバーも多かったですし、慣れていない雰囲気もあるなかで、自分を出すことに集中しました。まだまだ課題を感じています。

──木暮賢一郎監督からはどんなことを伝えられていますか?

新メンバーがいるなかで、自分の良さを出すことを強調されてきました。そこを意識しましたが、今回だけではなく、日頃からリーグ全体のレベルを上げるために自分たちでどう取り組むかを考えてやってきました。

──若い選手も多いですが、現在の代表チームはどんなグループですか?

私はまだ2回目ですし、長く経験している選手や初めての選手、数年前から呼ばれている中核メンバーもいます。それぞれが今回の合宿をレベルの高いものにしようと意識して、それぞれの経験値のなかで質を高めようと声を掛け合っていました。それぞれ役割を意識しながら、すごく良い合宿になりましたし、良いメンバーでした。

──筏井選手は仕事をしながらプレーしていますよね。普段からどのような取り組みをしているのでしょうか。

そうですね。(さいたまサイコロからバルドラール浦安ラスボニータスに)移籍して迎えた新シーズンです。昨シーズンの結果は、チームにおける役割として、自分が得点力を出すことで勝利につながるという部分で体づくりをしてきました。2年前にはケガもしましたし、一瞬のスピードや瞬発力で負けないようにチームの練習以外でもトレーニングしています。現在は新しい環境で練習量も増えましたし、苦手としているフットサルの経験値や戦術理解については、ビデオを見ながら取り組んでいます。仕事もある生活のなかですが、もっとフィジカルを強化し、レベルアップしていくために向き合っていかないといけないと考えています。

──代表チームでのポジションや役割は?

代表でもピヴォをしていますし、得点力を求められています。ただ、前回の合宿は4セットを組んで、練習試合を本番の大会と想定していたので、(初招集ということもあり)チャンスが少なかったなか、個人の形をつくって点を取ることを考えていました。一方で今回は、もう少しフィットして周りと合わせるためにチャレンジしました。まだまだ難しいですが、「ボールがきたらゴールを目指す」というところでポジションを確立していきたいです。

──得点女王のタイトルを引っさげて移籍を選びました。代表と浦安の戦術は似ている面も多いのでは?

チームには、各セットに代表経験者がいますし、狙いをもってデザインされたプレーをしています。ピヴォは特殊でもあって、自分から引き出すような動きもしますが、日々の練習に課題やチャレンジがあります。まだ合わないところもありますが、日々勉強になっています。

──サッカーからフットサルに転向し日本代表へ。選手としての喜びも大きいのでは?

29歳までサッカーをしてきて、今年でフットサル4年目になります。新しいスポーツに取り組むなかで、フットサルはサッカーと似ているようで、すごく違いますね。ケガも経験し、昨年から代表も経験させてもらい、32歳という、今回のメンバーのなかでは最年長ですが、高いレベルで挑戦させてもらえていることに感謝しています。ただし、楽しむだけではなく、この場を与えてもらったからには、自分の経験やできることを出して、フットサルのレベルの向上や、サッカーとの違いや共通点なども勉強して体現できたらと。楽しくチャレンジさせてもらっています。

──(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと浦和レッズレディースで一緒にプレーした)菅沢優衣香選手など、WEリーグを戦うメンバーに刺激を受けている面もあるのではないでしょうか?

もちろん、試合結果もチェックしています。私も女子サッカーを長年プレーしてきましたし、WEリーグという新しい環境でのチャレンジを応援しています。フットサルも、アジリティや賢さ、決断力、コミュニケーションなど、女性らしさがありますし、世界を目指せるスポーツだと感じています。(女子フットサルには)まだW杯はないですが、現在、最も重要なアジア選手権で勝つためにも、リーグのレベルが上がるように、まずは自分のレベルを上げて、チームに貢献していきたいと思っています。

──サッカー時代から応援してくれている方へのメッセージをお願いします。

競技を転向しても、移籍をしても、応援の声をいただけていますし、届いています。私は今、こうして代表合宿の機会を与えてもらい、プレーできる喜びを日々感じています。コロナ禍でなかなか会場にきてもらうことはできないですが、映像を通してでもいいですし、少しでも元気を与えられるように、引き続き自分がチャレンジして、みなさんにパワーを送れるように頑張ります。

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