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【両チーム記者会見/F1湘南 vs 長野】勝てば残留の横澤直樹監督率いるボアルースに古巣・ベルマーレが容赦なく立ちはだかる!

2月20日(土)、Fリーグ2020-2021 ディビジョン1の湘南ベルマーレとボアルース長野による試合が駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われ、湘南が6-2で勝利。試合後、記者会見が行われ両チームの監督とキャプテンが出席しました。

■この試合のハイライトはこちら(ABEMAビデオ)

自分たちの考えた形で試合をクローズできた

奥村敬人監督(湘南ベルマーレ)

──試合を振り返って。

第1ピリオド10分くらいまでは自分たちがほとんどボールを保持していて、良いペースのような雰囲気でしたが、実際は長野さんのディフェンスの仕方に少しハマっていた。点を取れなければ逆にカウンターでやられてしまうんじゃないかという恐怖心を持ちながら試合を見ていました。そのあと決めるべき選手たちが決めたおかげで自分たちの流れに持っていけて、相手のプランが崩れたのかなと思います。

直樹とはロンドリーナの頃から10何年、ずっと長い間一緒に戦った仲間です。彼のやりたいことはわかっているので、彼と一緒にプレーした選手たちは奇策をしてくるんじゃないかという心理的迷い、恐怖心を持ったままプレーしてしまう兆候がありました。ですが相手より常に先手を取ることを意識した結果、いい形でゴールが生まれた。精神的に乗った状態で第1ピリオドを終えることができました。

第2ピリオドのはじめに失点してしまいましたが、相手が来るのはもちろんわかっていたので、しっかりと耐えたときに自分たちに後ろのスペースが空いてチャンスが生まれると試合前に話して、そこでカウンターを数多く作れました。ゴールできなかった場面もありましたけど、最終的には自分たちの考えた形で試合をクローズすることができたと思います。

立川・府中アスレティックFCさんとの試合が延期になってしまって、あと1試合いつ開催されるか決まっていない状況ですけど、直接対決に勝ったら順位を一つ上げられます。立川さんは昨日の試合、引退する選手が点を取って一体感をすごく感じました。手強いチームですが、自分たちはまず全日本フットサル選手権優勝に向けてしっかり調整したいです。全日本4試合と立川さんにも全部勝って、5連勝でシーズンを終えられるように練習から一丸となってやっていきたいです。

──第2ピリオドから上原選手を起用した理由は?

拓也に関しては、いつも出したい思いがあります。フィールドの選手たちが第1ピリオドで3点取ってくれて、万全で行ける体制を取ってくれた。立ち上がり1失点してしまいましたがあれはスーパーゴールだったと思います。逆に、1対1を何本止めたかというくらい止めてくれてチームを救ってくれた。どちらのGKが出ても自分たちは戦えることを証明できたと思います。なかなか出場機会がなくて、つらい時間を過ごしたと思いますが、切れることなく自分にフォーカスして練習から常に向上心持って取り組んでくれるので、どんな場面出ても仕事してくれると自分は信じていますし、今日の結果については僕も嬉しかったです。

上原拓也(湘南ベルマーレ)

──試合を振り返って。

(湘南にとっては)久々の有観客試合で、やはりお客さんがいるのといないとでは、プレーが全然違うなと感じました。長野さんは負けられない思いを持って戦ってきたので、相手のプレッシャーを感じながらプレーしていました。第1ピリオド3-0で折り返して第2ピリオドから僕が出場した中で0失点を引き継ぎたかったのですが、失点してしまい、自分としては悔しい思いが残っています。

直樹さんとは、2年前からずっとお世話になっていて、昨シーズンも戦いましたが直樹さんから教わったこと、言われた言葉、たくさんある中で成長した姿を見せたかった。フットサルを始めた頃から直樹さんにはお世話になっていたので、本当に感謝しかないですし、その中で勝てたことはよかったと思います。

立川・府中アスレティックFCさんと試合が残っていますが、いつ試合があるかわかりませんが常に準備して、あとは来週から始まる選手権に向けて、チームとしてしっかりと勝つ準備をやっていきたいと思います。

──5試合ぶりの出場で、いきなり顔面でセーブする場面など気持ちの入ったプレーを見せていました。どんな気持ちで試合に臨みましたか。

1月のペスカドーラ町田戦から出場機会がありませんでしたけど、決して大差とは言えない3-0の状況で起用してもらったことは、監督からの信頼もあると思います。それに応えなかったら男じゃないなと思いながら立ち上がりはプレーしていました。一番はスタメンで出場することですけど、フィウーザという素晴らしいGKがいて、負けてるつもりはないですし、いずれポジションを奪う気持ちを持ちながら戦っています。

──その後すぐに失点してしまいましたがメンタルは崩れなかったのでしょうか。

もちろん無失点で終えることがGKとしての1番のミッションです。今日は立ち上がりに失点してしまいましけど、自分はキャプテンを務めているので、そこで落ちてしまって弱気な姿をチームメートに見せてはいけないと思っています。とはいえ気持ち的に落ちてしまいましたけど、そこで耐え凌ぐことがすごく大事だと思いましたし、逆に失点した後に長野さんはどんどん仕掛けてくるだろうと想定していたので、そこまで慌てることはありませんでした。

選手たちは最後までよく戦ってくれた

横澤直樹監督(ボアルース長野)

──試合を振り返って。

この最終戦に勝利すれば残留が確定していました。ですが1日置いたとはいえ、2試合連続に近い状態で戦って、フィジカル的にもすごくきつい中での試合でしたが、選手たちは最後までよく戦ってくれた。そこはわざわざ長野から駆けつけてくれたサポーターにも伝わったと思っています。F1残留は他力本願になりますが、Y.S.C.C.横浜とエスポラーダ北海道の結果次第で我々のF1定着が決まるので、我々は見守るだけです。

ですが、私的には最後まで苦難や困難、災難もあった中でこのリーグが無事に開催されて、最後まで選手たちが戦える場があったこと。プレーを皆さんに見せることができたことに感謝するべきだと思います。それが我々にとって当たり前ではなく、本当に嬉しいことなんだなと身をもって感じました。だから、フットサルというスポーツを通して本当にいろいろな勉強をさせてもらったし、それを今シーズンの仲間と共にできたことは感謝しています。

──今日はクラブの命運を左右する大事な試合でしたがボアルース長野ヴェルメリオの選手たちでスタメンを組んだ意図は?

ヴェルメリオは北信越リーグ2部に所属するセカンドチームですが、昨シーズンのF1経験者です。不足しているところがあったので北信越2部で戦わせて、質を高めてもらいました。セットプレーに関してもすごく質が高まっていましたし、面白いフットサルだなと思って2人(塩浜ヒデキと中村拓海)を昇格させました。その可能性を湘南ベルマーレという強い相手にどれだけできるか。最終戦だからこそ、フットサルを通して人間的な部分も含めて成長はあると思いますし、北信越1部に昇格させた力でなんとか戦ってほしいという願いも込めて先発にしました。全然引けを取っていませんでしたし、今後に期待できると思います。各チーム若手が育ってきているので、我々としても若い力をもっともっと育てていかないといけない。そういう意味で、一番緊迫感ある試合で成長を願って起用しました。

──ですが先発メンバーを7秒で変えた理由は?

いつもと湘南のセットが違っていました。2つあるグループのメンバーを混ぜて起用してきたので、戦略的に交代しました。

──この試合、湘南に対して何か特別な対策は考えていたのでしょうか。

湘南のクワトロに対する今までやったことがないような秘策を一つ考えましたが、それを2回くらいしか使う機会がありませんでした。その秘策はハマりましたが、私的には体力的にも精神的にもきつい状態の中でも、最後は一丸になって戦ってほしかったし、乗り切ってほしかった。ヘロヘロになっている選手もいましたが、最後までやり切ったことは本当に素晴らしいことですし、次につながると思います。

──差し支えなければその秘策とは?

それは今後、クワトロを使ってくるチームと対戦するときに所々出すかもしれないので見ておいてください(笑)。ですが戦術、戦略はもちろん大切なことですが目の前の相手とチームとして面と向かって戦うことがあってのこと。そこで通用しなかったら戦術、戦略を使います。基本的には目の前の壁をぶち破るじゃないですけど、挑戦してほしいと私が指導する上で大切にしていることです。

西巻広直監督(ボアルース長野)

──試合を振り返って。

今日でリーグ戦が終わるということで、最後までこうして戦い切れたことはたくさんの方々のサポートがあったからこそだと思うので本当に感謝しています。今日の試合については、第1ピリオドに3失点と厳しい立ち上がりになりましたが、今までやってきたことの中から自信があったので、第2ピリオドにひっくり返せる力があると信じて挑みました。その中で第2ピリオド、先に点を取って勢いづいていきたいところでしたがそこでまた失点してしまった。

勝って自力で残留を決めたかったのでパワープレーにも挑戦しました。パワープレーに関しては一昨日の試合の修正もできていい崩しもできたと感じています。1試合1試合で成長できたと思います。自力で残留決められなかったことが悔しいですが、この後の試合の結果次第ですが、願うだけです。自分たちは選手権があるので、そこでいい結果を出せるように頑張っていきたいです。

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