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“英雄”ジョコビッチへの豪退去命令にセルビアで怒りの声!最愛の父は「これは暗殺未遂だ」と糾弾

全豪オープンからの追放が決まったジョコビッチ。彼の母国では大きな物議が広がっている。(C)Getty Images
 テニス界の大スターであるノバク・ジョコビッチ(セルビア)のオーストラリアへの入国問題は、世界的な波紋が広げている。

 健康上の理由から新型コロナウイルスのワクチンを打たずにいたジョコビッチ。大会前までオーストラリア政府は、34歳の入国を認可していたが、今月5日にワクチン接種免除の書類不備を理由にビザの取り消しを発表。これに対して異を唱えたジョコビッチ側の主張を受けて行なわれた現地時間1月16日の最終審理では、裁判所が政府側を支持したことを意味する結果となった。

 ジョコビッチは自身のSNSで「今回の裁判所の判断にはとても失望した」としながら、「私は判断を尊重し、オーストラリアからの出国に関して当局に協力する」と声明を発表。機上の人となった。

 だが、施設での強制隔離など、オーストラリア政府の“英雄”に対する扱いにセルビアでは怒りの声が噴出している。英紙『The SUN』によれば、アナ・ブルナビッチ首相は「裁判所の判断は恥ずべきことだ。本当にスキャンダラスだ。たった数日の間に、まったく矛盾する2つの判決が出たことは信じられない」と糾弾。さらに同国のブチッチ大統領も「彼らは『ワクチン未接種の選手は出場できない』とハッキリと言うべきだった。にもかかわらず、それを言わずにこんな茶番劇を作り出した」と強く批判した。

【動画】オーストラリア“退去”からドバイに到着したジョコビッチの様子 また、ジョコビッチの良き理解者でもある実父のスルジャン氏は、次のように怒りを滲ませている。

「ノバクは胸に50発もの銃弾を受けたようなものだ。彼ら(オーストラリア)は、世界的なアスリートに対して暗殺未遂を行なったのだ。ただ、それはもう終わった。彼はもう17歳の若手選手をサポートするために動いている。さすがだ」

 全豪4連覇の夢が潰え、オーストラリアへの入国が3年間も禁じられたジョコビッチ。このセルビアの英雄対する処分は、オミクロン株の感染拡大が続いている世界で、まだまだ余波を広げそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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