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“絶好機”を逸した南野拓実に擁護の声も? アーセナル戦でのミスショットに賛否両論「日本人だけを責めるのは不公平だ」

ホームでのアーセナル戦で、文字通りのビッグチャンスを逸した南野。勝負を決められた場面だけに英メディアからはネガティブな声が相次いだ。(C)Getty Images
まさに痛恨のミスショットだった。現地時間1月13日に開催されたアーセナルとのカラバオカップ準決勝・第1レグでの南野拓実(リバプール)だ。

本拠地アンフィールドに難敵を迎えた一戦で決め手を欠いたレッズは、スコアレスでゲーム終盤を迎えていた。攻め込む時間帯が長かっただけに、スタジアム全体にも焦り雰囲気が漂っていた。

そんなリバプールに千載一遇のチャンスが訪れたのは、試合終了間際の90分だった。アレックス・オクスレイド=チェンバレンの右サイドからのクロスボールを、相手守護神アーロン・ラムスデイルがパンチングで弾くと、こぼれ球がゴール前の南野のもとへ転がり込んできたのだ。

このときゴールを守っていたのは、カバーに入った相手DFベン・ホワイトだけ。あとは大きく空いた枠内に押し込むだけという絶対優位の状況にあったが、日本代表FWが右足で放ったシュートは大きくクロスバーの上へと飛んでいった。

決めていれば、決勝進出に向けても大きな場面だった。それだけに英メディアはこぞって南野のミスショットを糾弾している。
英スポーツ専門メディア『Give me Sport』は「ミナミノのまるでホラーのようなミスだ。それがどれほど大きい意味を持っていたかは、仲間たちの『なんてこった』という表情を見れば分かる」と皮肉り、英紙『Mirror』は「彼の信じられないようなミスは、チームにとっても致命的だった」と批判的に伝えた。

一方で南野だけに非があるわけではないとする声もある。リバプール専門メディア『This Is Anfield』で分析記事などを展開するダン・クラブ氏は、チーム全体のパフォーマンスを「休憩期間が短いこの時期のクロップ(監督)のチームの典型のようだった」と指摘。そのうえで、「あの日本人FWだけを責めるのは不公平だ」と訴えた。

「そもそも問題は、クロップがチームを修正できていないところにある。ミナミノのミスは明らかに見出しになる大きなものだったが、チームは、10人になった相手に攻めあぐねていた。もっと何度もビッグチャンスを作れたはずなんだ。あのミスシーンだけを切り取ってミナミノを非難しすぎるのは不公平だ」

揃ってアフリカネーションズ・カップに参戦しているモハメド・サラーとサディオ・マネが離脱中のリバプール。絶対的レギュラー二人を失い、苦しいやり繰りを余儀なくされているチーム状況下で舞い込んだ出場機会を活かしきれなかった南野は、はたして今後もチャンスを得られるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ゴールはほぼがら空きも痛恨のシュートミス。チームメイトも嘆いた南野拓実のプレー

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