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ランタンの殿堂「ビブラント」が教える、今さら聞けないランタンの世界。【ビンテージと最新型編】

ランタン キャンプ場で夜を過ごすのに欠かせないランタンのこと、あなたはどれだけ知っていますか?燃料ごとの違いがわかったら、玄人がこぞって持っているビンテージものが気になってくるはず。後編は、ランタン愛好者の聖地・アウトドアショップ「ビブラント」の店長に、ビンテージランタンと、最新型ランタンそれぞれの良さについて語ってもらいました。

目 次

  • [ビンテージと最新、それぞれに魅力がある]()
  • [ビンテージランタンという選択肢]()
  • [正しく使えば一生モノ!憧れのランタン]()
  • [今やガソリンに勝る?LEDランタン]()
  • [デザインや光量がGOODなLEDランタン・ベスト3]()
  • [秋キャンプの相棒を選ぶべし!]()

ビンテージと最新、それぞれに魅力がある

どっちがいいかは自分次第!

ランタンランタンは新しければいいとも、古ければいいとも、とは限りません。最新型の使い勝手の良さを重宝する人もいれば、ビンテージにロマンを感じる人もいます。どちらがいいかはあなた次第。それぞれの魅力を、アウトドアショップ・ビブラント(東京・二子玉川)で聞いてみました### ビンテージもLEDも愛用する中村さん

ランタンビブラントの店内には、普段なかなかお目にかかれないレア物のビンテージガソリンランタンや、人気沸騰中のフュアーハンドランタンなど、初心者からマニアまでキャンパーの心を掴むランタンが、所狭しと並んでいます。 ランタンお店ではランタンの購入ができるだけでなく、使い方や修理、メンテナンスの実演をしています。「ランタンのことなんて何もわからない!」という状態で駆け込むのにもってこいなお店です。

そんなお店で店長を務める中村さんが教えてくれたのは、「どのランタンにもそれぞれの良さがある」ということ。## ビンテージランタンという選択肢

手間もひまもかかりそうなのに、マニアやベテランキャンパーたちがこぞって使っているビンテージランタン。中村さんからも「初心者にこそ、怖がらず手にとってもらいたい」と意外なコメントが。キャンパーたちをひきつけてやまない魅力を聞いてみました。### 選択肢がぐっと増える

ランタン例えばコールマンで現行のガソリンランタンを購入しようと考えた場合、メインランタンとなりうるのは、ワンマントルランタン 286a・パワーハウス(R)ツーマントルランタン、シーズンズランタンとほとんどこの3つの選択肢しかありません。

ただ、ビンテージに目を向ければ、コールマンの120年の歴史のなかで作られてきたあらゆるガソリンランタンが選択肢に入ってきます。もちろんブランドを限定しなければさらに選択肢は広がります。カラーやデザインひとつとっても、実にさまざま。一点ものという魅力も相まって、選ぶ楽しみが味わえる上、愛着も湧いてきます。### 2.部品の質の高さ

ランタンビンテージランタンを使っていると気がつくのが、部品の品質の高さです。1940年代当時のランタンは、主に家庭用や軍用。毎日使ったり、ハードな場面で使ったりするためには、必然的にタフさが要求されます。当時のランタンの部品には素材として真鍮が使われており、これによって100年も150年も長持ちするのです。

現行のランタンは、部材の高騰もあり、昔ほど良質な部品を使用できなくなっているため、30年程度の寿命で終わってしまうものも。

自分より長く生きていて、さらに長生きするかもしれないランタンが手元にあるというのは、なんともロマンを感じるものです。他にも手入れをするほど愛着が湧いたり、生まれ年・生まれ月のランタンを使ったりと、「魅力は尽きることがない」といいます。歴史と手間ひまにロマンを感じる点が、ビンテージランタンの一番の魅力です。## 正しく使えば一生モノ!憧れのランタン

お手入れが大事なガソリンランタン。サボるとどうなる?

ランタン手入れをすればもっとも長くメインランタンとして使えるのが、ガソリンランタン。ガスやLEDランタンにはない圧倒的な光量を誇りながら、何十年も現役で使用できます。ただし、それには正しく定期的なお手入れがマスト。だんだんと入り込んだ虫などで内部は汚れてしまうので、定期的に部品をきれいにしてあげることが重要です。

特に虫の汚れは放置しているとサビにつながるため、その分だけ劣化が早くなります。もちろん、点かなくなるなどの不具合も生じます。 ランタンなんとなく点火しにくくなったり、火が安定しなくなったら、一度自宅でお手入れをしてみましょう。道具ひとつで手順も簡単なので、お試しあれ。### お手入れ方法を図解!

ランタン ランタンモンキーレンチを使い、まずは最上部についているボールナットを回してかさを外します。 ランタン次にグローブ(ガラス)を手で持ち上げて外します。これで一番虫のたまりやすい火元の部分がオープンになりました。 ランタン乾いた布やティッシュペーパーを使って、汚れをふき取ってください。虫がこびりついて取れない場合は、ウェットティッシュなどを活用しましょう。 ランタンさらに中央のフレームナットを回して外し、フレームも外していきます。 ランタン見えていなかった部分もけっこう汚れているもの。ここも丁寧に汚れをふき取ってください。

すべて終わったら順番通りに部品を戻していくだけ。改めて点火してみて、問題なく使用できればメンテナンスは完了です! ランタンこれでも火が安定しなかったり、そもそも圧力がかからなかったりなどの問題がある場合は、かなり長く使用して空気圧を高めるポンプカップが劣化しているなど、数十年に一度のお手入れが必要な段階。購入したお店やビブラントなど専門店に問い合わせてみるのがおすすめです。

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