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Makuakeで話題沸騰の“日本刀ペグ”。老舗刃物メーカーの新作「打刀」の実力に迫る!

打刀 テントやタープを固定するために不可欠なペグ。各メーカーからさまざまな種類が販売されている中で、日本の老舗刃物メーカーが開発し、すでにクラウドファンディングで注目の的になっているペグがあります。その名も「打刀」(うちがたな)。ペグの決定版とも評される同製品について、その実力を探りました。

キャンパーの理想が詰まったペグが誕生

打刀安くてカラフルなプラペグや軽量のアルミ製のピンペグ、ずっしりとした重量で頑丈な鍛造ペグなど。ペグといっても種類はさまざま。それぞれメリットもあればデメリットもありますが、今回紹介する「打刀(うちがたな)」は、欠点が見当たらないほど完成度の高い逸品。新しいものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で発売され、開始早々に目標額を達成した注目のペグです。

日本刀のようなペグ打刀と名付けられたペグは、岐阜を拠点とする刃物メーカー福善刃物工業が開発。同社は1940年創業の歴史がある会社で、プロ仕様のハサミやフードカッターなどを製造しています。そんな同社が満を持してリリースした打刀について、優れた特徴を3点に分けて解説します。

全長200mmに秘められた力

ポイント①:先端が変形しにくく、曲がりにくい強靭さ

注目のペグ硬い地面でペグを打つと先端が変形し、使いすぎて先端が丸くなると、地面に刺さりにくくなることも。打刀はその名のごとく、日本刀のような鋭い先端で、さらに耐久性の高いステンレス鋼を採用。容易に変形しにくい構造になっています。

鍛造ペグを御影石に打ち付けた結果▲鍛造ペグを御影石に打ち付けた結果

御影石に打ち付けられたペグ▲打刀を御影石に打ち付けた結果。

福善刃物工業によると、打刀の硬度は51.0±1 HRCを示し、チタン合金ペグ(36.0HRC前後)や鍛造ペグ(26.5HRC前後)と比べて非常に丈夫。鍛造ペグと打刀を御影石に50回ほど打ち付ける実験では、鍛造ペグは先が丸くなり変形していますが、打刀の変形は軽微でした。

耐久性を確かめる実験の様子▲横から圧力を加えた実験

変位グラフ▲横からの圧力による、打刀と鍛造ペグの変位グラフ

福善刃物工業は第三者評価機関に依頼し、鍛造ペグと打刀の曲げに対する強度も調査。グラフでは、上に行くほど強い力を加えており、右へ行くほど形が変わることを示しています。

打刀(厚み3.5mm、幅7mm)は、鍛造ペグ(厚み6mm、幅7.5mm)の半分ほどの厚みしかないのに、横からの圧力ではほぼ同じ曲がりにくさがあることが証明されています。

実験の様子▲正面から圧力をかけた実験

変位グラフ▲正面からの圧力による、打刀と鍛造ペグの変位グラフ

次に正面からの圧力を調べたところ、鍛造ペグより打刀のほうが曲がりにくいことが証明されています。

打刀がこれほどまで強い理由は、日本刀を作る際に行われる熱処理をペグ向けに設定し、処理が難しいとされるステンレス鋼を見事に成形したこと。これによって、耐久性を兼ね備えました。硬い地面に打っても変形しにくく、なおかつ曲がりにくい耐久性があれば、砂利や河原などの硬い地面で使用しても安心です。

ポイント②:鋭利な先端と薄いつくりで抜き差ししやすい

地面に刺さっている打刀日本刀をイメージした打刀は、他のペグと比べても薄く、先端が鋭く作られています。これにより、どこに打ち付けてもスムーズに入っていくのが特徴。打点も広く、ハンマーを当てるのも苦労しません。

ペグを抜く際も、無理な力を入れずにスッと抜くことができます。他のペグを横に入れて左右に振りながら引けば楽に抜け、すぐに撤収したいときに便利です。

ポイント③:スタッキングのしやすさ

そろえやすいペグ打刀は平板形状を採用し、キレイにまとめることが可能。ゆえに、何本も重ねてもかさばりにくいスタッキングができるのが魅力です。厚みも3.5mmしかないので、8本重ねても約30mmしかありません!

さらに、1本あたりの重量は約39gととても軽く、8本合わせても約312gで、鍛造ペグ約4本分に相当。これなら大きいペグケースは必要なく、サコッシュやロールタイプの小さいペグペースに入れて持ち運びができます。

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