【ハンドボール】東俊介 SHUNSUKE AZUMA Vol.1「脱・マイナースポーツ」

エンタメ性がないと面白くない

――東さんは東さんの視点で、宮﨑さんは宮﨑さんの視点でハンドボール界を変えていきたいという思いがあったと思いますが、彼とはそういう話をしたことはあったんですか?

ありましたね。僕は僕なりにハンドボールをメジャーにしようと思って、一生懸命に「ハンドボールを見てください!」と呼び掛けてきたのですが、なかなか難しかった。他にも魅力的なエンターテイメントはいくらでもありますからね。一方で彼がやっていたのは「ハンドボールの宮﨑大輔」ではなくて、「宮﨑大輔のハンドボール」を世に打ち出していたんだと思います。彼が有名になって、彼を見に来たらたまたまそれがハンドボールだったというだけ。

――ビーチバレーにおける浅尾美和さんのようなイメージですね。

おっしゃる通りです。それを実現したことはやはり素晴らしいと思います。僕にはそれができなかったし、当時は彼にしかできなかったと思います。

――そうやって来てくれた人をハンドボールのファンにすることは簡単ではないわけですよね。

先ほどの北京オリンピック再予選の代々木第一体育館は非日常な空間に溢れていたわけですけど、通常の日本リーグの会場は発表会の域を出ないんですよね。普通の体育館でやって何の演出もない。ハンドボールのプレーやゲーム自体はすごく面白いと思います。でもそれを見せるためのエンターテイメント性に欠けているんです。僕は昔から格闘技が好きでPRIDEやK-1などを見てきました。会場に行くと演出から何から全部尖っていて、世界一の空間でしたよね。他にも勉強のためにJリーグやbjリーグなども見に行きましたが、様々な競技の会場と比較しても、当時のハンドボールは圧倒的に遅れていたんですよね。

Vol.2「夢は、ハンドボールをメジャーにすること」
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Vol.3「“パラレルワーカー”という生き方」
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■プロフィール

東俊介(あずま・しゅんすけ)

1975年9月16日生まれ、石川県金沢市出身。大崎電気にて実業団選手としてハンドボールを11年間プレー。大崎オーソルで9度の日本一に貢献し、日本代表として数々の国際大会に出場し、キャプテンも務める。2009年に現役選手を引退。現役引退後は早稲田大学大学院で平田竹男教授の下、スポーツマネジメントについて学び、日本ハンドボールリーグの初代マーケティング部長に就任。2016年3月末で大崎電気を退社し、株式会社サーキュレーションにて経営コンサルタントを務めた後、アスリートのキャリア支援を行う株式会社アーシャルデザインのChief Branding Officerなどを務める。

https://twitter.com/shunsukeazuma

■クレジット

取材・構成:Smart Sports News 編集部

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