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田口友也、山田翔司、山口友輔、長野の3選手が今季限りで現役引退へ。5日のリーグ最終戦で涙ながらにファンにあいさつ

ボアルース長野に所属する田口友也、山田翔司、山口友輔の3人は2月1日、クラブのホームページを通して今シーズン限りでの現役引退を発表した。その週末の5日、今シーズンのリーグ最終節であり、ホーム最終戦で3人は試合後、引退セレモニーで涙ながらにファン・サポーターにあいさつした。

「F1残留」の置き土産を残せるか

今年で31歳を迎える田口友也は、2012年にP.S.T.C.ロンドリーナに加入し、2014年にヴォスクオーレ仙台でFリーグにデビューした。その後、バルドラール浦安、ボルクバレット北九州を経て、2021年、活躍の場を長野に移した。卓越した足元の技術で相手を翻弄しながら、周りにパスを供給して決定機をつくり、1対1の駆け引きも得意なアラの選手として重宝された選手である。1月27日に行われた立川アスレティックFC戦では、13戦負けなしだった立川のゴールをこじ開けて同点弾を決めるなど、今シーズンも紛れもない主力選手として輝きを放っていた。今シーズンのレギュラーシーズン最後の試合が、自身通算100試合目の節目となった。

田口友也と同学年の山田翔司は、東海学園大学を卒業後、ヴィアティン三重で3年間サッカー選手としてプレーしていた。2018シーズンにフウガドールすみだでフットサルに転向すると、翌年にはシーズン途中で中国の上海徐房足球倶楽部へ移籍するなど、海外挑戦にも踏み切った。帰国後、トルエーラ柏(現しながわシティ)を経て、2022シーズンに長野に加わると、前線で起点となり、味方を使いながらチャンスメイクするなど存在感を発揮。ピッチ外でもクラブスタッフに掛け合って積極的に集客活動にも取り組むなど、“長野の10番”としてチームをけん引してきた。しかし、1月下旬の練習中に左膝靱帯を損傷し、戦線離脱。リハビリに取り組みながら3月の全日本選手権での復帰を目指していたなかで、この度の引退を表明した。

山口友輔は、東海大浦安高校を卒業後、P.S.T.C.ロンドリーナでフットサルキャリアをスタート。柏、ZOTT WASEDA FUTSAL CLUBをを経て、2021シーズンに長野に加入した。長野では1年目から頭角を表し、昨シーズンのF1・F2入替戦でも猛者揃いのしながわシティを相手にビッグセーブを連発、チームのF1残留の大きな原動力となった。さらには、ロンドリーナ時代、恩師でもある横澤直樹監督(元長野監督)に“もはやノリで付けられた”あだ名「エンガワ」が見事に定着。ABEMAによるFリーグ中継を通しても広く愛称が広がり、セーブ後に雄叫びをあげながらガッツポーズするアツいキャラともあいまって、一躍人気選手となった。2月5日の試合が、柏でデビューした時代を含めて、Fリーグ通算50試合目。田口友也、山田より4学年下の現在27歳と若く、この先のキャリアを嘱望されるなかでの決断となった。

3選手は、5日のホーム、ことぶきアリーナ千曲での試合後、詰めかけたファン・サポーターに向けて引退セレモニーで感謝の思いなどを残した。

【3人の引退セレモニーをフル映像で公開中:ABEMA】

https://abema.tv/video/episode/38-376_s620_p26

長野は最終節を終え、12位の最下位が確定。2月11日(土)、12日(日)に駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で、F1で優勝を果たしたしながわシティとのF1・F2入替戦へと臨む。山田はおそらくピッチには立てないものの、3人は最後、クラブに“置き土産”を残せるか。

 

2月11日、12日の決戦前に読みたいこの企画:昨シーズンの入替戦の“長野視点”の振り返り

奇跡の残留力|ボアルース長野はなぜ生き残れたのか?

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